結論:成人は6時間以上を目安に、休養感も見る

最初の一歩明日の起床時刻を決め、まず確保したい睡眠時間を引きます。表示された時刻を絶対の正解にせず、翌朝の「休めた感じ」と日中の眠気を7日間記録してください。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」は、成人について、適正な睡眠時間には個人差があるとしたうえで、6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保するよう勧めています。同資料では、おおよそ6〜8時間が適正な睡眠時間と考えられる一方、6時間未満で足りる人や8時間以上必要な人もいるため、日中の眠気や睡眠休養感に応じて自分で探る必要があるとしています。

必要な睡眠時間に個人差がある理由

年齢や日中の活動量が違う

必要な睡眠時間は、年齢、体調、活動量、睡眠不足の蓄積などで変わります。忙しい日と休養中の日でも同じとは限りません。「全員が必ず8時間」と考えるのではなく、一定期間の傾向を見ます。

寝床にいる時間と眠った時間は同じではない

23時に寝床へ入って7時に起きても、すぐ眠れなかったり夜中に目が覚めたりすれば、実際に眠った時間は8時間より短くなります。計算した就寝時刻は、睡眠を確保するための予定として使います。

時間だけでなく睡眠休養感も大切

同じ7時間でも、朝に休めた感覚がある日と、強い疲労が残る日があります。厚生労働省も、睡眠時間の確保とともに睡眠休養感を高めることを推奨しています。睡眠時間だけを点数化せず、翌朝の気分や疲労も一緒に確認します。

起床時間から就寝時間を逆算する方法

基本の計算はシンプルです。

就寝時刻の目安 = 起床時刻 − 確保したい睡眠時間 − 入眠までの準備時間寝床に入ってから眠るまでの時間には個人差があります。まず普段の傾向を使い、記録を見ながら調整します。

例:7時に起き、7時間を確保したい場合

眠り始める時刻の目安は0時です。寝床へ入ってから眠るまで普段20分ほどかかるなら、23時40分ごろを準備の目安にします。すぐに眠れなくても失敗ではありません。

90分単位へ無理に合わせなくてよい

睡眠サイクルの長さには個人差があり、一晩の中でも変化します。「90分の倍数なら必ずすっきり起きられる」と決めつけず、確保したい合計時間と翌朝の状態を優先します。

7日間で自分に合う睡眠時間を探す

  1. 無理なく続けられる起床時刻を決める
  2. まず6時間以上を確保できる就寝時刻を逆算する
  3. 寝床へ入った時刻、起床時刻、夜中の目覚めを記録する
  4. 翌朝の休養感・気分・疲労を短く記録する
  5. 3〜7日分を見て、必要なら就寝準備を15〜30分ずつ早める

一晩だけで結論を出さず、仕事量、カフェイン、運動、体調なども一緒に振り返ります。休日だけ起床時刻が大きく遅れる場合は、平日に睡眠が不足していないかも確認します。

睡眠時間を確保できないときに見直すこと

  • 終業後の仕事や連絡を止める時刻を決める
  • 就寝直前に始めている家事や作業を一つ前倒しする
  • 夕方以降のカフェインを減らして変化を見る
  • 夜の動画やSNSに終了時刻を設ける
  • 睡眠の工夫だけでなく、予定や仕事量そのものを調整できないか考える

眠り方の技術だけで、過密な予定を補うことはできません。毎日6時間を下回る状態が続くなら、生活時間の配分も見直す必要があります。

専門家へ相談した方がよい場合

睡眠時間を確保しても強い眠気や疲労が続く、眠りの悩みで日常生活に支障がある、いびきや呼吸停止を指摘された、眠気により運転や仕事の安全が保てない場合は、セルフケアだけで判断せず医療機関へ相談してください。

睡眠時間についてよくある質問

睡眠時間は7時間と8時間のどちらがよいですか?

全員に共通する正解はありません。成人は6時間以上を目安に必要な時間を確保し、翌朝の休養感や日中の眠気を7日ほど記録して調整します。7時間で日中に強い眠気が残るなら、生活に無理がない範囲で就寝準備を少し早めて比較してください。

6時間眠れば十分ですか?

6時間は厚生労働省が成人に示す確保の目安ですが、6時間で足りると保証する数字ではありません。必要な時間には個人差があり、8時間以上必要な人もいます。時間だけでなく、起床時の休養感と日中の状態も確認します。

休日に長く眠れば平日の睡眠不足を取り戻せますか?

休日に長く眠っても、慢性的な睡眠不足を完全に取り戻せるとは限りません。休日の起床が平日より大きく遅れるなら、平日の睡眠時間が足りていない可能性を振り返りましょう。

90分単位で起きる時刻を決めた方がよいですか?

睡眠サイクルは常に90分で一定ではなく、個人差や一晩の中での変化があります。90分の倍数だけに合わせず、確保したい合計時間と翌朝の状態を優先してください。

寝床に入った時間を睡眠時間としてよいですか?

寝床へ入った時刻と実際に眠り始めた時刻は異なります。最初は就床時刻と起床時刻を記録し、可能なら眠るまでにかかった時間や夜間覚醒も加えて振り返ると、実際の睡眠時間を考えやすくなります。

参考情報

起床時刻から、寝床へ入る時刻を計算する

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計算した時刻を7日間試す

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本記事は成人向けの一般的な健康情報を提供するもので、病気の診断・治療を行うものではありません。年齢、持病、妊娠・授乳、服薬などにより必要な睡眠や注意点は異なります。症状が続く場合は医療機関へご相談ください。